【さぽーとノート】
Note Vol.23
「光10Gサービスを実際に体験してみた」2024.6.30

皆さんこんにちは。NCTサポート部高見です。

近年、4K・8Kの映像配信やIoTの普及により、より安全で高速なインターネットが必要な時代となってきました。NCTでは一般的な光回線(1Gbps)の10倍のスピードを誇る光10Gサービスを提供しています。今回は、光10Gサービスの特徴などを実際にレビューしてみました!
※光10Gサービスの詳細についてはこちらをご確認ください

1.10Gの環境を整えよう!

光10Gサービスを最大限に有効活用するには、転送速度10Gbpsの規格に対応した機器が必須です!

10G対応ルーター
図1 10G対応ルーター
CAT.6ALANケーブル
図2 CAT.6ALANケーブル
10G対応端末
図3 10G対応端末

転送速度が1Gbpsや100Mbpsまでしか対応していない機器を利用すると、その時点で最大転送速度が制限されます。現在ご利用中または購入予定の製品名、型番をwebで検索してスペックを確認してみましょう!

2.Wi-Fi速度は速くなるの?

光10Gとは、有線接続(10GBASE-T1ポート利用)時で上り下り概ね10Gbpsというサービスです。そのため、無線(Wi-Fi)のスピードは格段に上がるというワケではないのが現状です。
なぜかというと、Wi-Fiを飛ばす無線ルーターとWi-Fiを受信する端末の性能に依存するからです。利用されているWi-Fiの周波数として2.4GHz帯 5GHz帯 6GHz帯 があり、どの周波数帯につなぐかによっても通信速度は変わります。実際に測定してみた結果も後述します!

3.実際に使ってみた-正直レビュー2弾!

まず初めに、有線接続時のダウンロード速度とアップロード速度を測定してみました。

光10G回線の通信速度の参考値
図4 光10G回線の通信速度の参考値

さすが光10Gといったところでしょう!
ダウンロードで4.4Gbps、アップロードで6.7Gbpsという破格の通信速度を叩き出しました!※赤枠

ここで小話ですが、ダウンロードとアップロードの上に表示されているPing(ピング)Jitter(ジッタ)についてはご存じでしょうか?※青枠
実は、通信速度と同様に重要な項目となりますので解説させていただきます!

Pingは応答速度を示す数値で、サーバーに対してデータを送信してから応答が返ってくるまでの時間を示します。msという単位はミリ秒と読み、1ms=0.001秒となります。Ping値が低ければ低いほどタイムラグが少ないと言えます。

Jitterはping値の安定性を表す数値で、一定時間内に連続で測定したpingの最大値と最小値の差を取った値になります。つまりping値の変動が大きい=Jitter値が高く、応答速度が不安定なことからタイムラグを感じる頻度が高くなると言えます。

これらの値は、細かな動きを伴うオンラインゲームなどをプレイする上では重要視されている数値となっています。
ただ、これらの数値を見てもあまりピンとこない方のために、次のような検証を行いました。

-検証1-

光10G回線の環境下と、光回線でない同軸回線(最大160Mbps)の環境下でデータダウンロード時の速度差がどれくらいでるか検証してみました。
どちらも転送速度10Gbpsに対応したLANを備えたルーターとパソコンを用いて、
①NETFLIXでアニメーション映画を1本ダウンロードする
②大人気シューティングゲーム「Apex Legends」をダウンロードする
上記の検証を行ったところ、次のような結果になりました。

表:映画とゲームのダウンロード時間比較

映画1本のダウンロードは88%の時間短縮、大容量のゲームのダウンロードも79%の時間短縮を実現する結果となりました!光10Gサービスがいかに速度に特化したサービスかわかりますね。

さらに、同軸サービスは設備上データアップロード速度が極端に遅いのです。
LINEなどで友達に写真や動画を送るとき、思いのほか時間を要した経験はありませんか?
光10Gサービスはそんなお悩みも解決できます!ぜひ光設備への切り替えをご検討ください♪
※光サービスは光10Gの他に、光1G、光300Mのプランもございます

では、Wi-Fi速度はどのくらいでるのでしょうか

-検証2-

前述した通り、Wi-Fiの速度は様々な要因によって数値が変動するため、あくまで理想の環境下での参考値と捉えてください。
今回はWi-Fi6に対応したルーターとパソコンを用いて、ルーターの目の前で2.4GHz帯および5GHz帯を測定したところ次のような結果になりました。

光10G回線の2.4GHz帯および5GHz帯の通信速度の参考値
図5 光10G回線の2.4GHz帯および5GHz帯の通信速度の参考値

研究レポートvol.3にあるように、Wi-Fiは周波数帯によって通信速度の出やすさや安定性が変わってくるため今一度確認してみてください。
そして5GHz帯で1Gbpsを超える速度が出ました!
有線接続時の速度には劣りますが、十分な速度が出ているといえますね。

最後に小話ですが、Wi-Fiでストリーミング型動画配信サービスを利用しているときに、突然画質が悪くなったり途中で読込み遅くなったりしてストレスを感じたことはありませんか?
4Kなど高画質な動画のストリーミング再生は一度に要求される通信データ量が多いため、安定した通信ができていなかったり、通信速度が遅い環境下で無理やり再生すると途中で読み込みが挟まったりして画質が落ちて再生されてしまいます。
この現象を解消するためには、なるべくWi-Fiルーターから近い場所で利用することや、通信速度が速い5GHzで接続するといった方法がお勧めと言えますね。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?今回お伝えしたかったことは、
「光10Gサービスは利用環境を整えることによって真価を発揮する」
といったことです!
新技術を追い求める方、通信速度でお悩みの方、そのほか少しでも気になった方はぜひ光10Gサービスをご検討ください!
それではまた次回のさぽーとノートでお会いしましょう!

※今回の測定結果はNCTテスト環境で測定した参考値ですので、常に同等の速度結果が出るとは限りません

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